築地市場のネズミ「封鎖毒エサ作戦」で銀座流出阻止・・・ネズミだらけで営業を続けていたのも?だが、、、遅効性の毒なんて、人間の食品添加物みたいで哀れ。 ( 東京都 )

築地市場のネズミ「封鎖毒エサ作戦」で銀座流出阻止

10/10(水)9:29配信日刊スポーツ

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181010-00357490-nksports-soci

 

ネズミの拡散防止のために設置された防鼠(ぼうそ)ネット。ネコでも入り込んだのか、すでにすき間が空いている(撮影・清水優)

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/photonews/photonews_nsInc_201810100000166-0.html

 

豊洲新市場(東京都江東区)が明日11日、開場すると同時に、6日に営業を終えた築地市場中央区)ではネズミ捕獲作業の最終段階に入る。市場の移転によりエサや、すみかを求めて築地場外や銀座、新橋などの繁華街、さらには隅田川を渡るとまでされているが、東京都は来月16日まで、築地市場の「封鎖・毒エサ作戦」でネズミの流出を最小限に食い止めたい考えだ。

【写真】築地市場の海幸橋門。金網に場内側からネズミが乗り越えられないように波板が設置されている

 

築地市場監察担当によると、都は5、8、9月に計4回、ネズミ捕獲作業を行い、これまで1773匹を駆除してきた。築地市場内に生息しているネズミの想定数は「分からない」という。関係者によると、一部報道でいわれている1万匹まではいないとみられるが、数千匹規模で生息するネズミを捕獲する作戦は大がかりなものとなる。

 

市場には主に2種類が生息しているとされる。約500匹いると推測されるクマネズミは、穀物や野菜を食べるため青果棟付近に多い。圧倒的に多いのがドブネズミで動物性タンパク質を好み、水産仲卸売り場を中心にすみ着いている。

 

捕獲には3方法を用いる。「粘着シート」は雨に弱いため建屋内に設置し、主に排水溝の入り口や溝などに仕掛ける。「ネズミ捕りかご」は雨でも機能するため屋外に設置する。

 

鍵になるのは「毒エサ」で複合的な効果を期待する。担当課長によると、警戒心が強く、即効性のある毒では食べないため、弱めの「ワルファリン」という薬剤を使う。抗凝固剤の1つで人では血栓症などに用いられるが、殺鼠(さっそ)剤にも使われるものだ。

 

担当課長は「クマネズミは賢く、粘着テープにも引っかからないが、毒エサを食べて弱ることで、粘着にも引っかかるようになる」と話す。外部流出を防ぐ有効な手段も毒エサで「ネズミはエサのある縄張りを簡単に捨てることはなく、場内にエサ(毒)があると思わせ続けることで、場外に出ないようにする」という。

 

都によると、銀座や新橋はネズミにとっては遠い距離で、捕獲作戦を実行すれば流出は拡大しないと考えている。隅田川についても「エサがあるか分からないのに命がけで泳いで渡ることは考えにくい」と話す。ただ、念のため、隅田川や海沿いにも、ネズミ捕りかごを設置する。

 

波板や防鼠ネットで外周をふさぐ対策も講じているが、ネコも通れるほどの隙間が空いていた。ネズミを“完全封鎖”するためには、大規模で用意周到な駆除作戦を敢行する必要がありそうだ。【清水優、三須一紀】

 

築地市場のネズミ 都によると、築地市場にいるネズミは、主にドブネズミとクマネズミ。ドブネズミは中央アジア原産、クマネズミは東南アジア原産とされるが、世界に分布している。ドブネズミは体長22〜26センチで魚肉を好み、穴掘りや泳ぎも得意。下水道や溝などに生息する。クマネズミは体長15〜25センチで木登りが得意で、植物が好物。ビルや建物にすむ。クマネズミは用心深く、ワナにかかりにくい上、殺鼠剤に耐性のある「スーパーラット」となるものもいる。